【周術期管理チーム認定制度】どんな資格?勉強法や問題集は?

看護師×〇〇

周術期管理チーム認定制度を知っていますか?

なんだっけ?

聞いたことがあるような…

以前に比べて取得するメリットがでてきた資格です。

どんなメリットがあるのか気になる!

💡この記事を読んでわかること

  • 周術期管理チーム認定制度の概要
  • 周術期管理チーム看護師のメリット
  • 勉強方法、問題集

私がこの資格を取得した理由も紹介します。

ぜひ参考にしてください。

周術期管理チーム認定制度

周術期管理チーム認定制度は、公益社団法人日本麻酔科学会が設立・運用しています。

周術期診療の質の向上を目的としています。

どんな認定制度かを一言で説明すると

術前・術中・術後(周術期)における

基礎的な教育を受けたことを証明する

第一歩となる資格です

周術期管理チーム認定制度

これだけだとよくわかりませんね。

概要をみていきましょう。

対象者

対象者は看護師、薬剤師、臨床工学技士の3職種です。

資格を取得することで次のように名乗ることができます。

  • 周術期管理チーム看護師
  • 周術期管理チーム薬剤師
  • 周術期管理チーム臨床工学技士

申請資格

それぞれの職種で実務経験やセミナー受講歴といった要件があります。

認定試験

認定試験は筆記試験のみです。

活動内容

活動内容は施設によって異なりますが、モデルケースが公表されています。

基本的には、麻酔科医師、歯科口腔外科医師、歯科衛生士、看護師、薬剤師、臨床工学技士、理学療法士などをチームメンバーとして、周術期にある患者をサポートします。

特に術前のリスク評価や術前・術後のリハビリが強化できます。

なお、個人が資格を取得したとしても、勤務先の施設が周術期管理チームを導入・運用していなければ充実した活動を行うことができないでしょう。

もちろん、良い自己研鑽にはなります。

勤務先の状況を確認しておくことも必要です。

勤務先が積極的に取り組んでいればモチベーションもあがりそう!

私が周術期管理チーム看護師となった理由

周術期管理チーム認定制度のメリットや勉強法をお伝えする前に、私が周術期管理チーム看護師となった理由をお伝えします。

私は管理職でもなく専門や認定看護師の資格を持っているわけではありません。

周りの男性看護師と比べて、私の向上心というか、やる気が足りないことを感じていました。

私が手術室に所属して数年が経ち、何かやれることがないかなとぼんやり考えていたのです。

そんなとき、同僚が周術期管理チーム看護師となったことを知り、この認定制度と出会いました。

手術室看護師として臨床に必要な勉強をしながら取得できたので、その点はとてもよかったと思います。

まとめると、「やりたいことが見つからない中でなんとなく取得した」ということですね!

なんの志もない理由でしたね。

でも、私と同じようなモチベーションや悩みを持つ看護師もきっといるはずです。

そんな人の参考になればと思いお伝えしました。

それでは、周術期管理チーム看護師について詳しくみていきましょう。

周術期管理チーム看護師のメリット

詳しい資格申請要綱などは「周術期管理チーム認定制度ホームページ」を参照してください。

ざっくりとした活動内容は上記の通りです。

ここでは、周術期管理チーム看護師となることのメリットを2つ紹介します。

メリット①|周術期特定行為研修の要件となっている

⽇本⿇酔科学会の周術期特定⾏為研修を受けるために、周術期管理チーム看護師であることが要件となっています。

指定された医療機関で標準的には1年間研修を受けることで、特定⾏為が実施可能となります。

周術期管理チーム認定制度/特定行為研修/術後疼痛管理研修 – 特定行為研修|公益社団法人 日本麻酔科学会

とても専門性の高く大きな責任が伴いますが、やりがいがありますね。

メリット②|術後疼痛管理チーム加算の算定が可能となった

令和4年度より「術後疼痛管理チーム加算(1日につき100点)」の算定が可能となりました。

算定の要件を抜粋すると以下の通りです。

区分番号「L008」に掲げるマスク又は気管内挿管による閉鎖循環式全身麻酔を受けた患者であって、手術後に継続した硬膜外麻酔後における局所麻酔剤の持続的注入、神経ブロックにおける麻酔剤の持続的注入又は麻薬を静脈内注射により投与しているもの(覚醒下のものに限る。)に対して、術後疼痛管理チームが必要な疼痛管理を行った場合に、手術日の翌日から起算して3日を限度として、所定点数に加算する。

これを受けて、日本麻酔科学会では看護師、薬剤師、臨床工学技士を対象に算定要件に関わる術後の疼痛管理に係る所定の研修が開始されています。

全26講義のe-learningの受講 (実習込、合計26時間)することで修了証書が発行されます。

通常、1講義5,000円の費用がかかります。

全ての講義を受けようとすると、とても高額ですね。

しかし、周術期管理チーム認定制度の資格をもっていれば、1講義1,000円で受けることができます。

前提として、術後疼痛管理チーム加算の施設基準を満たしている施設が自施設で実習を行います。

自施設で加算算定に取り組む動きがあるのかを確認する必要がありますね。

実現できればとても良いチーム活動につながりそうです。

1講義5,000円はトータルでみると高すぎる…

自己研鑽のためにも周術期管理チーム看護師になった方がよさそうね。

周術期管理チーム看護師になるための勉強法

認定試験は筆記試験です。

筆記試験には、教科書と問題集で勉強するのが一番ですね。

まずは公式テキストを手に入れましょう。

公式テキストは試験勉強だけではなく、臨床でも役立ちますよ。

2019年~2021年分の過去問は「周術期管理チーム認定制度ホームページ」に公開されていますので、こちらを使いましょう。

過去問には問題と答えしか記載されていませんので、テキストを使って根拠をおさえておいてください。

まとめ

周術期管理チーム認定制度は以前に比べて取得するメリットがでてきました。

自己研鑽にもなるので、ぜひ検討してみてください。

確かに、資格を取りたくなってきたかも!

施設の方針を確認することも大切ね。

今までの経験、資格を活かせる職場を見つけましょう!

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